“そらだの”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
空頼88.2%
空恃11.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
まかして朝暮あさゆふ仕へんと思ひし事も空頼そらだのみ仇しえにしに成ることゝ知ば年頃貧苦の中にも失ひ給はで吾儕わたしの爲に祕置ひめおかれたる用意金を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
三年ほど前に、男のくなったことが、お増の耳へ伝わった時、それがにわかに空頼そらだのめとなったのに、力を落した。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
そう考えて、暗然たる顔いろをたたうのであったが、村重の毛利にたいする、今に今にの空恃そらだのみも、この八月になっては、さすがに口にしなくなっていた。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
と、観察をくだして、ひたすら一面の雲ゆきばかり空恃そらだのみにしていたわけだった。
新書太閤記:04 第四分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)