稀刀きとう)” の例文
時、左膳に利あらず、火事装束の五人組に稀刀きとう乾雲丸を横奪おうだつされて、すぐに塀外へ駈け出てみたときは、すでに五梃の駕籠がいずくともなく消え失せていたあとだったというのだ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)