“秩祿”の読み方と例文
新字:秩禄
読み方割合
ちつろく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
徳川幕府も天下を取つた當時などは、權力を確立することに急で、創業早々大小名を取り立て過ぎ、秩祿ちつろくをやり過ぎました。
秩祿ちつろくを加へられる度數の多いので、心あるものは主家のため、領國のために憂へ、怯懦けふだのものは其人をおそはゞかり、いやしいもの、よこしまなものは其人にたよつて私を濟さうとするやうになつた。
栗山大膳 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
家事不取締といふことで、輕くて秩祿ちつろくの何割かむしり取られ、重ければ取潰しといふ憂目にも逢はないものでもありません。