“ちつろく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
秩祿57.1%
秩禄42.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家事不取締といふことで、輕くて秩祿ちつろくの何割かむしり取られ、重ければ取潰しといふ憂目にも逢はないものでもありません。
言ふまでもなく、徳川幕府の綱紀も次第に紊れて、旗本御家人はその借金の始末などのために、養子名義で金持の町人の子を容れ、事實は家名や秩祿ちつろくの賣買をしたことはあまりにも有名なことです。
ならわしどおり秩禄ちつろく召し上げ、お家はお取りつぶしということになりました。
これがのち二年にして秩禄ちつろくに大削減を加えられる発端ほったんであった。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)