禿鷲はげわし)” の例文
眼の鋭い、禿鷲はげわしのような男が訪ねてきて、欽二の行動について、お松の知ってる限りをのみのような舌の先きでほじくっていった。
反逆 (新字新仮名) / 矢田津世子(著)
実際感情を害することもあれば、用事がひどくこんがらかって、おしまひはいくら禿鷲はげわしコルドンさまのご裁判でも、解けないやうになるのだったと申します。
林の底 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
禄付きの禿鷲 山の端にチャ・ゴッポ(禿鷲はげわし)という鳥が五、六羽居るのを見た。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)