“祝祷（しゅくとう）” の例文
灌水（かんすい）式、説教、会堂や礼拝堂の祝祷（しゅくとう）、結婚式、などの収入について、司教はできるだけ多く富者から徴収し、それだけまた貧しい人々に与えた。
レ・ミゼラブル：04 第一部　ファンテーヌ (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)
なぜ人はそれを弔鐘と聞くのだろうか。それは一つの進化を告げる祝祷（しゅくとう）の調べではないか。なんでそれをわざわざ悲劇に仕立てる必要があるのか。
チェーホフ序説：――一つの反措定として―― (新字新仮名) ／ 神西清(著)
１　まず始めに家長がパンをさきて列座の者に分け与え、かつ葡萄酒の杯を手に取り、祝祷（しゅくとう）をささげて自分が飲み、それからこの杯をまわして皆が飲む。
イエス伝：マルコ伝による (新字新仮名) ／ 矢内原忠雄(著)
媒妁は頓着（とんじゃく）なく祝祷（しゅくとう）をはじめた。
みみずのたはこと (新字新仮名) ／ 徳冨健次郎、徳冨蘆花(著)
司教はいつものとおりに、祝祷（しゅくとう）をささげてからみずからスープをついだ。男はむさぼるように食い初めた。
レ・ミゼラブル：04 第一部　ファンテーヌ (新字新仮名) ／ ヴィクトル・ユゴー(著)