祝盃しゆくはい)” の例文
『どうだ。祝盃しゆくはいを一杯やらうか。』紳士はステームでだんだん暖まつて来たらしく外套を脱ぎながらウヱスキーのびんを出しました。
氷河鼠の毛皮 (新字旧仮名) / 宮沢賢治(著)
荒尾が又決してしやべる男ぢやない。それがどうして知れたのか、みんなが知つてゐて……僕は実に驚いた。四方八方から祝盃しゆくはいだ祝盃だと、十も二十も一度に猪口ちよくを差されたのだ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)