礼賛らいさん)” の例文
そのうちにだれか西洋で毛色の変わった日本学者がこの連句芸術を「発見」して、これを驚嘆し礼賛らいさんし宣伝する日が来るかもしれない。
連句雑俎 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
われわれは少年諸君にあたえられた、この教訓を閑却かんきゃくしてはなりません、わたくしはいま世界平和の天使として、少年連盟を礼賛らいさんしたいと思います
少年連盟 (新字新仮名) / 佐藤紅緑(著)
芭蕉ばしょう俳諧はいかいがわからなくても芭蕉の句のどの句がいい句であるという事を知り、またそれを引用し、また礼賛らいさんすることもできるのと同様である。
科学と文学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
このように、虐待は繁盛のホルモン、災難は生命の醸母であるとすれば、地震も結構、台風も歓迎、戦争も悪疫も礼賛らいさんに値するのかもしれない。
災難雑考 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
冒頭には例によってエピクロスにささげた礼賛らいさんの言葉がある。そうして、あらゆる罪悪を生むものは死の恐怖である。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
次に名はさしてないがロイキッポスあるいはエピクロスの礼賛らいさんの言葉が出て来る。
ルクレチウスと科学 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)