確然ちやん)” の例文
そこで甲田は、自分がその祕訣を知つた抑々そも/\の事から話して聞かした。校長は出席簿を碌々つけないけれども、月末には確然ちやんと歩合を取つて郡役所に報告する。
葉書 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
そこで甲田は、自分がその秘訣を知つた抑々そもそもの事から話して聞かした。校長は出席簿を碌々つけないけれども、月末には確然ちやんと歩合を取つて郡役所に報告する。
葉書 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして、表道を歩くのがどうやら気が咎める様で、裏路伝ひに家へ帰つた。明日返事するとは言つたものの、お定はもう心の底では確然ちやんと行く事に決つてゐたので。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
そして、表道を歩くのがどうやら氣がとがめる樣で、裏路傳ひに家へ歸つた。明日返事をするとは言つたものゝ、お定はもう心の底では確然ちやんと行く事に決つてゐたので。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お八重は、もう自分一人は確然ちやんと決心してる樣な口吻くちぶりで、聲は低いが、眼が若々しくも輝く。
天鵞絨 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
お八重は、もう自分一人は確然ちやんと決心してる様な口吻くちぶりで、声は低いが、眼が若々しくも輝く。
天鵞絨 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)