硝子鉢ガラスばち)” の例文
ほおも眼も窪ませた復一は、力も尽き果てたと思うとき、くったりして窓際へ行き、そこに並べてある硝子鉢ガラスばちの一つのおおいに手をかける。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
御馳走が済んで手を洗う水を硝子鉢ガラスばちへ入れて出したら、この下士官は宴会になれんと見えて、硝子鉢を口へあてて中の水をぐうと飲んでしまった。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)