破机やぶれづくえ)” の例文
古賀は本も何も載せてない破机やぶれづくえの前に、鼠色になった古毛布を敷いて、その上に胡坐あぐらをかいて、じっと僕を見ている。大きな顔の割に、小さい、真円まんまるな目には、喜の色があふれている。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)