“砂壁”の読み方と例文
読み方割合
すなかべ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
廊下のほうは、太鼓なりの渡り廊下のはしから階下へおりる階段へつづき、片側はずっと砂壁すなかべで、二階座敷はここだけで行きどまり。
顎十郎捕物帳:14 蕃拉布 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
焦茶こげちゃ砂壁すなかべに、白い象牙ぞうげじく際立きわだって、両方に突張っている、手前に例の木蘭がふわりと浮き出されているほかは、とこ全体のおもむきは落ちつき過ぎてむしろ陰気である。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)