石川数正いしかわかずまさ)” の例文
こうなると、ひそかに虎視眈々こしたんたんとしていた徳川家康とくがわいえやすも、いきおいかれのまえに意地いじッぱってはいられないので、石川数正いしかわかずまさ戦捷せんしょうの使者に立てておくりものをしてくる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
寺のまわりには、老臣の酒井忠次さかいただつぐ石川数正いしかわかずまさ井伊直政いいなおまさなどが、物々しく、警戒していた。平和な旅行中の出来事だったので、重臣はみな扈従こじゅうしていたが、兵はいくらも連れていない。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すると、これも留守をあずかる一方の部将、石川数正いしかわかずまさが、正面から反対した。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長兵衛を捕えたのは、遊軍ゆうぐん石川数正いしかわかずまさの部下だった。
新書太閤記:11 第十一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)