トップ
>
瞞著
>
まんちゃく
ふりがな文庫
“
瞞著
(
まんちゃく
)” の例文
一は自家の本尊を奥ゆかしがらせて俗人を
瞞著
(
まんちゃく
)
せんとするに外ならざれども、一は彼がこの句の歴史的関係を知らざるに因らずんばあらず。
古池の句の弁
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
靴を
後前
(
あとさき
)
を逆にしてはこうかとも思ったが、しかし同一方向に三つの足跡があると云うことになると、それはもう一目瞭然に、
瞞著
(
まんちゃく
)
であると云うことが看破されてしもう。
空家の冒険
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
そして電気殺人たることは判っているのにもかかわらず、それを
瞞著
(
まんちゃく
)
しようとてか短刀を乳房の下に刺しとおしてあるではないか。係官は犯人の
嘲弄
(
ちょうろう
)
に
悲憤
(
ひふん
)
の
泪
(
なみだ
)
をのんだ。
電気看板の神経
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
菜穂子は自分のそう云う一種の
瞞著
(
まんちゃく
)
を、それから二三日してから、はじめて自分に白状した。
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
事実は
寵愛
(
ちょうあい
)
の侍女の費消したものであり、またその侍女はいろいろの点で光泉院様を、……なんと申したらよいか、その、……俗にいうところの、つまり
瞞著
(
まんちゃく
)
しておったというわけで
思い違い物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
▼ もっと見る
ほんとうに人間の習慣には何か
瞞著
(
まんちゃく
)
させるものがある。……
菜穂子
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
瞞
漢検1級
部首:⽬
16画
著
常用漢字
小6
部首:⾋
11画
“瞞”で始まる語句
瞞
瞞着
瞞過
瞞着者