真岡まおか)” の例文
旧字:眞岡
三年後の今樺太は真岡まおか支庁に転任していたが、東京地方裁判所の委嘱により、同地方の判事が取調べたが、彼はこう云っている。
支倉事件 (新字新仮名) / 甲賀三郎(著)
僕たちは一昨日おととい真岡まおかから豊原へ二十里の原生林の横断を果したが、六度もパンクして、とうとうこの追分口から滑走してはいってしまった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
横町も表も揃ひは同じ真岡まおか木綿に町名くづしを、去歳こぞよりはからぬかたとつぶやくも有りし、口なし染の麻だすきなるほど太きを好みて、十四五より以下なるは、達磨だるま木兎みみづく、犬はり子
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
パパは豊原という樺太でのいちばんにぎやかな町へ来ました。真岡まおかという町からです。マウカというのは美しい波の上ということだそうです。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)
本来からいえば、小樽を出て翌朝、私たちは樺太西海岸の本斗ほんとに上陸して、真岡まおかより野田のだへ汽車で行き、一晩泊って、それからまた海路を国境の安別あんべつまで続航するはずであった。
フレップ・トリップ (新字新仮名) / 北原白秋(著)