真中ただなか)” の例文
旧字:眞中
城山のふもとにてく鐘雲に響きて、屋根瓦のこけ白きこの町のはてよりはてへともの哀しげなる音の漂う様はうお住まぬ湖水みずうみ真中ただなかに石一個投げ入れたるごとし。
源おじ (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
その真中ただなかにただひとつ、ぎすましたる悲愁かなしみ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)