“盱眙”の読み方と例文
読み方割合
くい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一方、南下して来た玄徳の軍も、道を急いで来たので、両軍は臨淮郡りんわいぐん盱眙くい安徽省あんきしょう・鳳陽県東方)というところで、果然、衝突した。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
五月、燕兵泗州ししゅうに至る。守将周景初しゅうけいしょくだる。燕の師進んでわいに至る。盛庸せいよう防ぐあたわず、戦艦皆燕のるところとなり、盱眙くいおとしいれらる。燕王諸将の策を排して、ただち揚州ようしゅうおもむく。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
淮陰わいいんの河口は大水があふれて、紀霊軍も追撃することはできなかった。その暴風雨あらしの闇にまぎれて、玄徳は、盱眙くいの陣をひきはらい、広陵こうりょうの地方へ落ちて行った。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)