目安箱めやすばこ)” の例文
それは目安箱めやすばこをもお設けになっておる御趣意から、次第によっては受け取ってもよろしいが、一応はそれぞれ手続きのあることを
最後の一句 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「ではお墨附はお諦めなさいますやうに。明日になれば火中されるか、目安箱めやすばこに投り込むか、どちらかといふことになりませう」
……目安箱めやすばこの密訴状の実否やら遠国の外様とざま大名の政治の模様。……そうかと思うとお家騒動の報告もあります。
顎十郎捕物帳:01 捨公方 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
目安箱めやすばこの設置、出板しゅっぱん条例の頒布はんぷ、戸籍法の改正、郵便制の開始なぞは皆その時代に行なわれた。
夜明け前:03 第二部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
目安箱めやすばこ
鳴門秘帖:02 江戸の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「それは目安箱めやすばこをもお設になつてをる御趣意から、次第によつては受け取つても宜しいが、一應はそれぞれ手續のあることを申聞せんではなるまい。兎に角預かつてをるなら、内見しよう。」
最後の一句 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
お奉行所なり目安箱めやすばこなりへ投り込んで下さい