目分量めぶんりょう)” の例文
子規をかえりみて何だと聞くと妓楼ぎろうだと答えた。余は夏蜜柑を食いながら、目分量めぶんりょうで一間幅の道路を中央から等分して、その等分した線の上を、綱渡りをする気分で、不偏不党ふへんふとうって行った。
京に着ける夕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
精々五寸、十五六枚だろうと目分量めぶんりょうに屈託していた折から
冠婚葬祭博士 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)