皆絹裏かいきうら)” の例文
これが出来上った時、しかも玉虫色の皆絹裏かいきうらがサヤサヤと四辺あたりを払って、と、出立いでたった処は出来でかしたが、懐中むなしゅうして行処ゆくところがない。
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)