白紗しろしゃ)” の例文
と、彼らが、朝の伺候しこうに、魚見堂の内へつどって来ると、尊氏はすでに、暗いうちから外の幕舎ばくしゃに出ているという。行ってみると、彼は、うすい白紗しろしゃをかけた正成の首の台とむかいあって、黙想していた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)