“白屈菜”の読み方と例文
読み方割合
くさのおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
唯一の頼みにしていた白屈菜くさのおうを、ある薬剤の大家に製薬させてんでいたが、大してそれの効験ききめのないことも判って来た。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)
病気にいいという白屈菜くさのおうという草が、障子を開け払った檐頭のきさきに、吊るされてあった。みんなは毎日暑さを冒して、遠い郊外までそれを採りに出かけた。知らぬ遠国の人から送って来るのもたくさんあった。
(新字新仮名) / 徳田秋声(著)