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瘤寺
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こぶでら
ふりがな文庫
“
瘤寺
(
こぶでら
)” の例文
わたくしはラフカヂオ・ハーンが『怪談』の中に、赤坂紀の国坂の暗夜のさま、また市ヶ谷
瘤寺
(
こぶでら
)
の墓場に
藪蚊
(
やぶか
)
の多かった事を記した短篇のあることを忘れない。
西瓜
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
そうしたヘルンの小泉八雲が、常に最も好んだ散歩区域は、寺院の閑静な
境内
(
けいだい
)
だった。特に東京の
富久町
(
とみひさちょう
)
に居た時には、近所の
瘤寺
(
こぶでら
)
へ毎日のように出かけて行った。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
俗に
瘤寺
(
こぶでら
)
といった。四谷自証院の裏手、横地半九郎方の奥ざしきだ。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
漕
(
こ
)
いで行ってしまわれた夕暮、我れは悲しみにたえやらず、君の行方なつかしく、美しい茜色の西の大空を、野越え、山越え、森越えて眺めやり、
松樹
(
しょうじゅ
)
影暗く繁る、
瘤寺
(
こぶでら
)
の、
湿
(
しめ
)
れる
墓畔
(
ぼはん
)
に香を
焼
(
た
)
いて
面影:ハーン先生の一周忌に
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
瘤
漢検1級
部首:⽧
15画
寺
常用漢字
小2
部首:⼨
6画
“瘤”で始まる語句
瘤
瘤山
瘤頭
瘤牛
瘤々
瘤木
瘤根
瘤穴
瘤翁
瘤腫