異母妹いもうと)” の例文
「お父上の立場もあります。親のいいつけでもあります。義母はは異母妹いもうとたちの気持もあります。……こんどはくときめました」
源頼朝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その頃は娘達の髪はまだ赤かったが、でも異母妹いもうとから見ると、麦藁むぎわら帽子を脱いだお新の方は余程黒かったことを思出した。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
こういう人の側に、山本さんは遠慮勝に腰掛けて、往時むかしお新や異母妹いもうとと一緒に菖蒲田の海岸を歩いた時の心地こころもちに返った。海は山本さんを九年若くした。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)
その娘は腹違いの妹の学校友達で、お新と言って、色の黒い理窟りくつ好な異母妹いもうととは大の仲好だった。
(新字新仮名) / 島崎藤村(著)