留爺とめじい)” の例文
震災のころまでは芝居や寄席よせの楽屋に行くと一人や二人、こういう江戸下町の年寄に逢うことができた——たとえば音羽おとわ屋の男衆おとこしゅ留爺とめじいやだの、高嶋屋の使っていた市蔵などいう年寄達であるが
濹東綺譚 (新字新仮名) / 永井荷風(著)