画筆がひつ)” の例文
旧字:畫筆
二歩、三歩、五歩、——十歩目に保吉は発見した。あれはポオル・ゴオギャンである。あるいはゴオギャンの転生てんしょうである。今にきっとシャヴルの代りに画筆がひつを握るのに相違ない。
保吉の手帳から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
犬山さんは、画筆がひつをふるってこの画看板に「一坪花店」という名をかき入れた。
一坪館 (新字新仮名) / 海野十三(著)