申聞もうしきか)” の例文
何やら申聞もうしきかしをり候処へ、また一人のさむらい息を切らしてかけ来り、以前の侍に向ひ、今夜の事は貴殿よりほかには屋敷中誰一人知るものも無之これなき事に候なり。
榎物語 (新字新仮名) / 永井荷風(著)