申渡もうしわた)” の例文
あれはたしか文化四年四月の申渡もうしわたしとおぼえていますが、町奉行所の申渡書では品川宿じゅく旅籠屋はたごや安右衛門かかえとありますから、品川の貸座敷の娼妓ですね。
半七捕物帳:26 女行者 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
るときそのものが何処どこに何をしたか夜中やちゅう酒によって生意気なふうをしてかえって来たゆえ、貴様は今夜寝ることはならぬ、起きてチャント正座して居ろと申渡もうしわたしておい
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
普通ならば医者から三月しか寿命のないのを申渡もうしわたされて死後を覚悟すべき時である。