田舎臭ゐなかくさ)” の例文
薄痘痕うすあばたのある、背の高い男で、風采は何所どことなく田舎臭ゐなかくさいところがあるが、其の柔和な眼色めつきうちには何所どことなく人を引付ける不思議の力がこもつて居て、一見して、僕は少なからず気に入つた。
重右衛門の最後 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)