“生海苔”の読み方と例文
読み方割合
なまのり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
つま屋と名づくるのが、また不思議に貝蛸の小店に並んでいて、防風芹ぼうふ生海苔なまのり、松露、菊の花弁はなびら。……この雨に樺色かばいろ合羽占地茸かっぱしめじ、一本占地茸。
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
薄靄うすもや生海苔なまのりのように町の空に引き伸して高い星を明滅させている暖かい東南風が一吹き強くほおに感ずると、かの女は、新橋際まで行ってそこから車に乗り
母子叙情 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
その人は妙にどろりとした、薄い生海苔なまのりの洋服を着てゐた。
横須賀小景 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)