瑠璃天井るりてんじょう)” の例文
分けて今年はあたたかさに枝垂しだれた黒髪はなおこまやかで、中にも真中まんなかに、月光を浴びて漆のように高く立った火の見階子ばしごに、袖を掛けた柳の一本ひともと瑠璃天井るりてんじょうの階子段に、遊女のもたれた風情がある。
みさごの鮨 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)