“瑞見”の読み方と例文
読み方割合
ずいけん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
通称は哲三てつぞう、栗本氏に養わるるに及んで、瀬兵衛せへえと改め、また瑞見ずいけんといった。嘉永三年に二十九歳で奥医師になっていた。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
将軍家の弟なる松平民部太夫みんぶだゆう、外国奉行喜多村瑞見ずいけんなどの人たちが前後して仏国に使いする日をすら迎えた。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
それに、書記官のメルメット・カションが以前函館はこだての方にあったころ、函館奉行津田近江つだおうみの世話により駿河の友人喜多村瑞見ずいけんから邦語を伝えられたという縁故もあって、駿河の方でも応対に心やすい。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)