球乗たまのり)” の例文
真昼の大天幕の下、土人の男女の喧騒けんそうの中で、生温い風に吹かれながら、曲芸を見る。これが我々にとっての唯一の劇場だ。我々のプロスペロオは球乗たまのりの黒熊。
光と風と夢 (新字新仮名) / 中島敦(著)
手品じゃアありません、独楽こま廻しじゃ有りません。球乗たまのりでも、猿芝居でも、山雀やまがらの芸でもないの。
照葉狂言 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)