王定おうてい)” の例文
使者は腹心の王定おうていという者だった。日かずもまたたく、彼は帝都開封かいほう東京とうけい汴城べんじょうに着いた。だが、宮内府の一門にたどり着くやいな、気のゆるみでか、気絶してしまった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)