王妃きさい)” の例文
すべての木の葉の中で、あめが下の王妃きさいの君とも称ふべき公孫樹いてふの葉、——新山堂の境内のあまそそ母樹ははぎの枝から、星の降る夜の夜心に、ひらり/\と舞ひ離れて来たものであらう。
葬列 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)