玉網たも)” の例文
小桶こおけ玉網たもを持ち添えてちょこちょこと店へやって来て、金魚屋の番頭にやたらにお辞儀をしてお追従ついしょう笑いなどしている。
新釈諸国噺 (新字新仮名) / 太宰治(著)
といいながら、プールの水に鱗波をたてて右往左往する錦手の鯉の子供を、上手に、玉網たもですくいにかかった。
我が家の楽園 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)