猿面さるめん)” の例文
うまくやったのは猿面さるめん秀吉ひでよし、山崎の一戦から柴田しばた佐々さっさ滝川たきがわも眼中になく、メキメキ羽振はぶりをあげたが、ずるいやつは徳川家康とくがわいえやすだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「天下はひろい! もう草履ぞうりとりあがりの猿面さるめんなんざア、くそでもらえだ。ワハハハハハ」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
この勝家かついえが冬ごもりのまを、おにのいぬまと思うて、猿面さるめん秀吉ひでよしがすき勝手なふるまい。この書状しょじょうのようすでは、佐和山さわやまをおとしいれ、長浜の城まで手をだしてまいったらしい。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ござんなれ、猿面さるめん
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)