猫可愛ねこかわゆ)” の例文
四十代時分には、時々若い遊人あそびにんなどをちかづけたと云う噂のある隠居は、おゆうが嫁に来るまでは、ちいさい時から甘やかして育てて来た子息むすこの房吉を、猫可愛ねこかわゆがりに愛した。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)