“猪罠”の読み方と例文
読み方割合
ししわな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白楊のない方へうッかり行くと、行けども行けども同じ藪か、ふくろ路次。どうかすると落し穴だの、針金のいばらだの、猪罠ししわななども仕掛けてあるぞ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
小山勝清かつきよ君の外祖母の話であった。明治の初年、肥後球磨郡の四浦ようら村と深田村との境、高山の官山の林の中に、猟師の掛けて置いた猪罠ししわなかかって、是も一人の若い女が死んでいた。
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)