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狽
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あわ
ふりがな文庫
“
狽
(
あわ
)” の例文
師匠すじの、先輩たちは、絶えず、
狽
(
あわ
)
てふためくな、しずかに、しっかりと進んでゆけと、忠告するのだが、闇太郎だけは、そうはいわなかった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
いくらか
狽
(
あわ
)
て気味ながら、この重役の策略のない頑固さに信頼していた。深く考えなかったのだ。深く考えずに済む時代に生きて来ていたのだ。云わば、心にうつる快不快を善悪として処断していた。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
「伜、まだ、
狽
(
あわ
)
てるには及ばぬぞ——老中、若年寄、わしと、親類同然にまじわったこともある人々じゃ——何とか、手立てが残っておらぬでもあるまい」
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
お
手洗場
(
しもば
)
のお窓から、ふと眺めますと、黒い影が見えましたので、みなさまに、先きにお知らせせずに、飛び出しましたものゆえ、むこうも
狽
(
あわ
)
てて、逃げ去りました。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
狽
漢検準1級
部首:⽝
10画
“狽”を含む語句
狼狽
周章狼狽
大狼狽
狼狽者
狼狽気味
驚愕狼狽
狼狽方
狼狽居士
狼狽敷
慌狼狽
狼狽眼
喪心狼狽
狼狽驚愕
狽介
赤面狼狽
顛倒狼狽
倉皇狼狽