物揚場ものあげば)” の例文
今それ等の原始的作品から飜つて谷崎氏の文章に接すると、河岸の物揚場ものあげばを歩いた後、広い公園の中へでも這入つたやうな心持がする。
谷崎潤一郎氏の作品 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
堀割の岸には処々しょしょ物揚場ものあげばがある。市中しちゅうの生活に興味を持つものには物揚場の光景もまたしばし杖をとどむるに足りる。
堀割の岸には処々しよ/\物揚場ものあげばがある。市中しちゆうの生活に興味を持つものには物揚場ものあげばの光景もまたしばし杖をとゞむるに足りる。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
こんな有様なので、わたくしが月を見ながら歩く道順は、佃のわたし場から湊町の河岸に沿ひ、やがて稲荷橋から其向ひの南高橋をわたり、越前堀の物揚場ものあげばに出る。
町中の月 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)