物具ものゝぐ)” の例文
我はエレットラとその多くのともをみき、その中に我はエットル、エーネア、物具ものゝぐ身につけまなこ鷹の如きチェーザレを認めぬ 一二一—一二三
神曲:01 地獄 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
その外室内の装飾の様子、太刀や物具ものゝぐや刀掛けのきらびやかさ、金銀の蒔絵まきえをした調度類の贅沢ぜいたくさからして、こゝが普通の侍の詰所でないことは疑う餘地がない。
とのさまをはじめお侍衆はいろとり/″\のよろいひたゝれ、太刀、物具ものゝぐに派手をきそっていぎをたゞされ、お女中がたもきょうをかぎりにわれおとらじと晴れの衣裳をおつけになりまして
盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
道を変えて竹田の宿外しゅくはずれへ出てみると、物具ものゝぐを着けた兵士だのくらを置いた馬などが要所々々に立ち並んでいるので、さてこそ我が君を討ち奉る所存と覚ゆるぞ、汝等こゝにて敵を一と支え支うべし
聞書抄:第二盲目物語 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)