“牢頭”の読み方と例文
読み方割合
ろうがしら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「おお! 薊州けいしゅう奉行所のろう役人。そうだ、そこへおいでなさるのは、たしかあだ名を病関索びょうかんさくとおっしゃる牢頭ろうがしらさんじゃございませんか」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「な、な、なんですかえ。牢頭ろうがしらの重ね畳はお城も同然なんだ。お奉行ぶぎょうさまがちゃんとお許しなんですよ。降りろとは、ここを降りろとはなんでござんす!」
この牢の中では、一千六百四十幾日というのが古参だったが、当然、格からいっても、一段高い牢頭ろうがしらの坐るところには、わしが坐っていた。
茶漬三略 (新字新仮名) / 吉川英治(著)