牢鞘ろうざや)” の例文
寝ているところを揺り起されて、牢鞘ろうざやの外へ引っぱり出された唖男は、きょとんとした顔で
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自嘲の歯をいて、からからと、独りで肩をゆすぶっていると、牢鞘ろうざやの外で
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なぜ獄則どおりにせんか。割竹をもって牢鞘ろうざやをぶッ叩け」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)