“ろうざや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
蝋鞘71.4%
牢鞘28.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
白献上の帯をしめて、細身の蝋鞘ろうざやの大小を、少しく自堕落に落とし目に差して、小紋の足袋たび雪駄せったを突っかけた、歌舞伎役者とでも云いたいような、二十歳はたち前後の若い武士が
生死卍巴 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
着流しに蝋鞘ろうざやの大小を差した、すこしふとり気味の重々しいお侍である。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
寝ているところを揺り起されて、牢鞘ろうざやの外へ引っぱり出された唖男は、きょとんとした顔で
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
自嘲の歯をいて、からからと、独りで肩をゆすぶっていると、牢鞘ろうざやの外で
雲霧閻魔帳 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「なぜ獄則どおりにせんか。割竹をもって牢鞘ろうざやをぶッ叩け」
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)