“片鎌”の読み方と例文
読み方割合
かたかま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
手が、塀の上にとどくと、虎之助は身をはずませて、家来の肩から離れた。すぐひとりが下から片鎌かたかまの槍をその手へ渡す。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
片鎌かたかまやりを持って一同のうしろへ来ていた。この槍は、彼が十八歳のとき、鳥取城の搦手からめてで功名をたて、その折、秀吉にねだって拝領した彼のまたなき愛槍であった。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
虎之助は、その片鎌かたかまの槍をしごいて、敵兵二、三名を引っかけた。
新書太閤記:07 第七分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)