片傍かたそば)” の例文
その中に輪違いの紋と、墨絵の馬を染出そめだした縮緬ちりめんの大夜具が高々と敷かれて、昔風の紫房の括枕くくりまくらを寝床の上に、金房の附いた朱塗の高枕を、枕元の片傍かたそばに置いてあった。
笑う唖女 (新字新仮名) / 夢野久作(著)