爽朗そうろう)” の例文
衛門 (文麻呂の言葉に触れて、何やら理由の分らぬ爽朗そうろうの気が身内に溢れて来た。……)
なよたけ (新字新仮名) / 加藤道夫(著)
然し是の如きの人には、ややもすれば我執の強い、古い言葉で云えば「カタムクロ」の人が多いものだが、流石さすがに氏郷は器量が小さくない、サラリとした爽朗そうろう快活なところもあった人だ。
蒲生氏郷 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
第三沸には少量の冷水をかまに注ぎ、茶を静めてその「華(一四)」をやしなう。それからこれを茶碗に注いで飲むのである。これまさに神酒! 晴天爽朗そうろうなるに浮雲鱗然ふうんりんぜんたるあるがごとし(一五)
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)