爽々せいせい)” の例文
「ええ。私もそんな気がするんです、胸のうちの悲しみや恨みやため息や、そんなもの思うさま吹き散らしてしもうたら、さぞ爽々せいせいするでしょうと思って」
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それでも入らぬよりましと笑って、我慢がまんして入った。夏になってから外で立てた。いども近くなったので、水は日毎に新にした。青天井あおてんじょうの下の風呂は全く爽々せいせいして好い。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
帰ると溜息ためいきついて曰く、全く田舎がえナ、浅草なンか裏が狭くて、雪隠せっちんに往ってもはなつっつく、田舎にけえると爽々せいせいするだ、親類のやつが百姓は一日いちにちにいくらもうかるってきくから
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
『これで、爽々せいせいしましたよ!』
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ああ、爽々せいせいした……」
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)