燭影しよくえい)” の例文
一夕いつせき友とともに歩して銀街を過ぎ、木挽町こびきちやうに入らんとす、第二橋辺に至れば都城の繁熱漸く薄らぎ、家々の燭影しよくえい水に落ちて、はじめて詩興生ず。われ橋上に立つて友を顧りみ、ともに岸上の建家を品す。
漫罵 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)